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2024年12月13日金曜日

「像の筆触 Brush Strokes of Images」展示風景

高松 明日香 「像の筆触 Brush Strokes of Images」
会期:2024年12月13日(金)~ 22日(金) 会期中無休
時間:11:00‐19:00
入場無料
会場:タメンタイギャラリー 鶴見町ラボ
730-0045 広島市中区鶴見町9-11 第2三沢コーポ404
主催:タメンタイ合同会社


手前の板張りのスペースの奥に、白い部屋と和室があり、窓があることで屋外の風景とも共鳴しています。
3部屋の特質に沿って、作品を構成しました。
本展では、映画「ヒロシマ・モナムール」と、クリスト&ジャンヌ=クロードのドキュメント映像を発想源とした作品を中心に構成しており、他者のまなざしについて考えました。


桃色の壁面は、奥の白い部屋との境界を私たちに伝えてくれます。その壁には、同じく境界について考えたキャンバス作品2点と、これから始まる白い部屋へ続く物語の序章といえる紙作品を、組み合わせて展示しました。



外には京橋川が見えます。この白い壁の部屋には、映画「ヒロシマ・モナムール」に触発されて描いた作品を構成しました。この映画は1959年公開の広島をテーマにした日仏合作作品で、物語としても戦後ドキュメントとしても成り立つ面があり、現在に至るまで国内外の研究者によって多くの論文が発表されているそうです。
私はこの映画のことを、2022年にこの場所で開催された平井亨季・吉田真也「歩行の筆跡(ディスクール)」展の記録集で知りました。独自の手法で広島に迫り作品化していることが記載されている記録集から、私も何か作品を作ることができるのではないかと感じました。学生の時に6年間尾道で過ごしたことも、制作の大きな動機となりました。
様々なシーンがある中で、私は当時の風景や日常の様子などに興味を持ち、絵画に再構成して描きました。

川が流れる詳細な場面は映像の中にはありませんでしたが、
展示を構成する中で川面の詳細は重要だと感じ、別の映像から再構成して描きました。


川のある風景を眺める人物の場面は、特に印象深く感じながら描きました。

微光影 The Shimmer Shadows
2024
acrylic on canvas
227×158mm




手の写真を担いで歩いている場面は、シュロの木々と呼応していました。
強烈な場面が続く中で、そのことにすこし気持ちがやわらぎました。

支える Supporting
2024
acrylic on canvas
220×273mm

対話することの複雑さ、見えているもの、あるけれど見えないもの、
そのようなことを感じました。

震える光 A Weak and Tremulous Light
2024
acrylic on paper
546×395mm




和室にはクリスト&ジャンヌ=クロードのドキュメント映像に触発され描いた作品群を展示しています。
大原美術館で展示をした「光は世界を駆け巡る」展の中の、「橋が架かる」という作品群の中から抜粋し、新たにドローイングを付け加えて再構成しました。



ドローイング Drawing
2024
acrylic on paper
148×148㎜



橋が架かるThe Bridge Spans the Gap 
2020 
acrylic on canvas 
728×515㎜




「光は世界を駆け巡る」展の時は、このアーティストのプロジェクトがどのようなものであったか、ということを表すことに集中しました。
この和室の展示では、触発されたドキュメント内の空や川面の美しさや、作品をつくる指の美しさ、2人のアーティストの様子から感じたことを絵にしました。




いろいろなことを重ねながら、ご覧いただけましたら幸いです。

展覧会の概要については、こちらに詳しく記載されています。どうぞご覧ください。
















2024年10月20日日曜日

高松明日香展 青みのダイダイ  展示風景

 高松明日香展 青みのダイダイ
solo exhibition Orange in Still Green
展示風景

2024年10月12日(土)-10月20日(日)
October 12(San.)- 20(Sun.)2024

GALLERY エクリュの森(静岡)
GALLERY ecru-no-mori(SHIZUOKA)










































三島市にあるGALLERYエクリュの森で3年ぶり4回目の個展をさせていただきました。
映画「二十四の瞳」1954年を発想源とし、自分で撮影した風景やほかの映像作品からの引用なども組み合わせ、絵画として再構成しました。